熱対流問題の解析において物理パラメーターの変化に応じた解の大域的挙動の研究を行った。Rayleigh-Benard 熱対流問題で、Rayleigh 数(上下の温度差)が大きくなる時は、解析的には現在取扱えず、計算機援用が必須になる。 Roll 型の解の挙動を計算機でシミュレーションをして、 Rayleigh 数を大きくするとき routes to chaos と呼べる解の遷移を見出した。 非圧縮性粘性流体の解を求めるために、擬圧縮性近似をする Chorin の方法がある。 Rayleigh-Benard 熱対流問題でその定常解、定常分岐、Hopf 分岐の場合について、その正当性を証明した。
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