研究課題
基盤研究(C)
球面デザイン,およびその近似デザインについて研究・考察を行なった.行列式点過程を中心に考察を行い,いくつかの球面上の確率点過程はフレーム・ポテンシャルの観点から近似デザインを生成することを示した,また,球面デザインについては,群軌道を用いた構成法のさらなる改良や,格子の殻からなる点配置の調和指数デザインについての特徴づけを与えることに成功した.
数学
Bondarenkoらによる球面デザインの存在性に関するKorevaarとMeyersの予想の解決以降,球面デザインの研究はその存在問題から具体的に構成し,それを数値解析のみならず統計学や機械学習に応用することに変化してきている.本研究で示した(1) いくつかの球面上の確率点過程が近似的に球面デザインをなすこと,さらには(2) 球面デザインの構成の改良やデザインの持つ性質の調査に進展を与えたことは,今後の構成法解決へ向けて重要であり,今後の研究が広く期待されるものである.