フォノンの非相反物性に関連して4つの成果を得た。①キラル磁性体MnSiにおいてフォノン版ラシュバ分裂が生じていることを明らかにした。一方、磁場効果は観測されず小さなものであることが分かった。②表面弾性波をもちいて強磁性Niの磁化を選択的に制御できることを明らかにした。③巨大な磁気弾性結合を示すTb2Ti2O7の超音波・磁歪測定から低温の四極子秩序温度よりずっと高温から四極子相関が存在していることを明らかにした。④ナノスケールの人工フォノニック結晶を作成しGHz領域におけるトポロジカル音波状態を実現し、エッジ状態を直接観測した。
|