スプラインフィルタは計測対象物の両端まで測定できる画期的な粗さ用ローパスフィルタである。さらに異常値の影響を受けないロバストスプラインフィルタは万能フィルタとしてISOの草案となり、世界各国の表面粗さ測定機に次々と搭載された。しかし異常値のない計測データに適用すると標準のスプラインフィルタと全く異なる出力になることが判明し、フィルタの上位互換性の欠如が明らかになった。 そこで本研究では、代表的ローパスフィルタであるガウシアンフィルタで研究代表者らが初めて実現したロバスト性と上位互換性の両立を、スプラインフィルタへ適用するための新しいアルゴリズムを確立し、計測現場における課題を解決した。
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