現在,骨や歯を加工するためのダイヤモンド工具はニッケルメッキによって砥粒を電着した工具が主流である.ニッケルは人体にとってアレルギー物質の1つで,このニッケルに対して金属アレルギーを発症する人は多い. 本研究では工具となる台金にダイヤモンド砥粒を噴射させながら,レーザー光を照射して表面を加熱・溶融させ,その溶融部の凝固とともにダイヤモンド砥粒を固着する技術を開発した.本方法で工具を製造した場合,ダイヤモンド砥粒は母材金属によって直接保持できるため,砥粒の固着力が高い工具となり,工具の長寿命化が期待できる.また,台金金属としてチタン等の材料を使うことによって人体に安心安全な工具が製造できる.
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