製品を使用中に感じる使い心地を評価するため,生体情報から抽出した特徴量パターンをマハラノビス距離(MD)により定量化した。評価基準は作業前の2分程度の安静状態であり,作業中のMDが使い心地を表す。また,評価基準の構築は一連の測定の最初に行うことで,センサの装着状態による測定ばらつきを排除するとともに,個人ごとの分析が短時間で実施できるようにした。実製品を用いた検証において,本手法の分析結果は人間の感じた使い心地と一致する傾向を示した。なお,非接触センサとして映像情報から分析を行う手法の開発も行い,実験的検証により有効性を確認した。
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