研究課題/領域番号 |
20K04436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
南谷 靖史 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (10323172)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | パルス電界 / バーストパルス / がん細胞 / アポトーシス / ネクローシス / 細部膜 / 絶縁破壊 / 活性種 |
研究成果の概要 |
細胞への効果を高めるためのバーストパルス発生装置のスイッチの固体化,および高周波に重畳する低周波の効果の調査を行った。成果として,二次スイッチのギャップスイッチを固体スイッチに置き換えることが可能となり,高周波に任意の低周波を重畳する基盤ができた。高周波に重畳する低周波の効果については,バーストパルスの出力段数10段の安定化を図り,重畳する周波数を半分にした結果,印加した総パルス数は同じでも10段の波形では5段の波形と比較して明らかに細胞死をおこす割合が増えた。これは一度に印加するバーストパルス数が増えたことで重畳する周波数が低くなり連続してパルスを印加している時間が増えた効果と考えられる。
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自由記述の分野 |
パルスパワー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アポトーシス作用でがんが治癒するというのは元々体に備わっている機能でがんが治癒するということであり,副作用の少ないがん治療が期待できる。がんは日本人の死亡原因1位で,人口10万に250人の割合で,がんで死亡している。2位の心疾患の2倍の死亡率である。がんを外科治療より簡単に,放射線,化学治療のように副作用もなく安全,簡便に行えると,市民生活にこの上ない安心感を与えることが可能になる。しかも粒子線治療のような巨大で高価な装置でなく,コンパクトで安価な装置を作ることが可能となるので,高度先進医療施設だけでなく,中小の病院でも非外科治療導入が可能になり,市民が容易に安価で治療を受けられるようになる。
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