大気汚染物質を放電プラズマにより分解除去する研究が行われているが,大気汚染物質(不純物)を分解除去するためには放電プラズマを大気中のガスをそのまま用いて使用するのが効率的である。大気中で実際に大気汚染物質を分解除去する試みとして,大気圧プラズマジェットを活用し,大気の主成分であるH2Oによる希ガスの失活レート係数の決定を試みた。H2Oとの反応に関する失活レート係数は,大気中での放電の主反応になることから特に重要で,本研究ではArの準安定励起原子Ar(3P2)とH2Oとの失活レート係数を2.31×10-10 cm3/sと決定できた。
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