研究実績の概要 |
AI/IoT/クラウド技術の展開の下で,超高速通信システム伝送装置の高速・小型・低コスト化を目指し,10ナノメートル-デザインルールにまで極微細化されたデバイスの適用が進んでいる.データ通信拡大に伴う通信ノードへの入力チャネル数増大に対し,複数チャネル信号の高速一括伝送で対処可能であるが,伝送チャネル(番号)情報や信号監視情報等のデータ管理情報を,データフレーム構成を改変することなく同時に伝送し,その情報に基づき高速ルーティングや帯域制御することは,「高速通信システムのフレキシブル化・高信頼化の実現」に,大きく貢献する.本研究では,フレキシブルで高信頼な通信システムの実現を目的とし,超高速光通信システムで一括伝送方式として採用された4値パルス振幅変調(PAM4)伝送方式を提案し,データ管理情報を周波数変調技術によりデータフレーム信号に重畳(アドオン)・伝送する提案方式の性能と送受信用トランシーバ回路構成の関係を詳細に評価し,高性能な超高速通信システムの実現を目指す. 本研究においては、微細デバイスにより、PAM4信号生成・送信回路を設計・試作・評価し, 最終年度は、提案回路の性能を回路シミュレーションにより受信回路性能の検証を実施した. 受信部をクロックリカバリ同期用のフィルタと変調信号復調用の2系統のフィルタを実装し、復調特性を検証した.
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