本研究では、従来の人が使う無線の設計ではなく、ロボットなどの機器を効率良く、かつ高信頼に動作させるための通信の設計、通信品質を考慮した制御則の設計、それらの統合設計を行った。機器の品質は従来より制御理論で数式化できるため、与えられた通信品質を含む環境から求められる。そのため、従来の高速かつ大容量な通信を構築するというアプローチではなく、遠隔制御された機器を定められた品質で効率的に動作させるための設計が可能となる。将来的にサイバー空間とフィジカル空間とを統合的に設計する上で、非常に重要となる理論を構築することができた。
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