近年、生体組織の弾性率を視覚的かつ非侵襲的に評価する手法としてせん断波エラストグラフィ(SWE)が考案されたが、SWEでは超音波パルス照射タイミングの制約によりアキレス腱のような伝播速度が速いせん断波を測定することが難しい。本研究ではSWEの課題を解決するために、連続せん断波映像法(C-SWE)による新たな弾性率計測系を構築した。小型加振器を用いて微小振幅の振動を生体表面から与えた時に、生体内部を伝わるせん断波を超音波ドプラ法を基礎とする方法で映像化する。映像法の理論構築、生体模擬ファントムによる評価実験、生体実験により本方法のアキレス腱の弾性計測法としての有効性を明らかにした。
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