研究課題
基盤研究(C)
放射光直接エッチングにより微細テフロン構造体を形成する方法を利用して、形状強度があり、回路設計自由度の高い誘電体基板集積導波路(SIW)型の短ミリ波帯集積回路が実現可能なことを明らかにした。G帯(140-220 GHz)を動作帯域とするSIW十字形3dBカプラやSIW横断回路を集積化した4×4バトラーマトリクスを設計・試作し、測定したアンテナビーム方向が数値シミュレーション結果と大よそ一致しているという事実からその有効性を確認した。
マイクロ波ミリ波工学
一般生活への無線通信端末が普及した現在、ミリ波帯やテラヘルツなどの未利用周波数領域の有効活用が強く求められている。100 GHzを超えるような高周波数領域では、回路素子も精密な微細構造が求められる。その際、微細構造の形状保持と回路設計の自由度、複数回路の集積化などが求められる。本研究成果は、これらに優れるSIW型導波路を用いて短ミリ波帯からテラヘルツ帯にまで適用可能なテフロンベースのSIW集積回路が実現することを示した。