超伝導バルクを共振器とした送信デバイスに関する研究を実施した。周波数 2~6 GHz、入力電力 100 W 以上、伝送距離 1 m 以上、受信電力 5 W 以上(伝送効率 5 % 以上)を数値目標とした。研究期間において電波暗室の整備を行い、最大入力電力100 W、最大伝送距離 1 m の無線電力伝送実験が可能なシステムを構築した。送信用1素子超伝導バルクアンテナと市販のホーンアンテナを用いて、電力伝送効率の距離依存性を評価した結果、共振周波数 5.0 GHz、伝送距離 0.4 m、入力電力 6.1 W、受信電力 90 mW を得ることができ、伝送効率 1.485% を達成した。
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