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2022 年度 研究成果報告書

偏心圧縮材を座屈補剛材として用いた新形式の補剛法による耐震改修方法の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 20K04779
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23010:建築構造および材料関連
研究機関明治大学

研究代表者

熊谷 知彦  明治大学, 理工学部, 専任教授 (70376945)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード座屈補剛 / 軸力材 / 偏心圧縮材 / 座屈解析 / 座屈実験 / 変形制御機構 / 異種材料 / 接着接合
研究成果の概要

本研究の目的は,偏心圧縮材を補剛材として用いた新形式の座屈補剛による耐震改修方法の開発および接着剤を用いた簡便な補剛材接合方法の構築である。圧縮軸力を受ける部材では終局状態において曲げ座屈を発生する。座屈荷重の増大のため,様々な座屈補剛形式が考案されている。しかし,これらの補剛形式は,補剛すべき部材の座屈変形を他の部材を支点とした部材を追加して反力を得る形式である。そのため,独立した部材には適用できない。そこで本研究では,補剛の対象となる部材に別の部材(補剛材)を沿わせて材端のみを接着剤で接合するのみで構成可能な座屈補剛形式を提案した。さらに,既存建築物の補強方法としての適用性を検討した。

自由記述の分野

建築構造,鋼構造,シェル・空間構造

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では,補剛の対象となる部材に補剛材を沿わせて材端のみを接着剤で接合するのみで構成可能な座屈補剛形式を提案した。本補剛形式は,災害時に避難所等として使用される大空間構造物の部材の耐震補強を目的として提案された。基本的に軸力により力を伝達することで構造を成立させる大空間を覆う建築物であるシェル・空間構造物では,補剛材が反力を得るための部材が存在しないことがほとんどである。本研究における耐震補強方法のように他部材からの反力を必要とせず,さらに簡便な接合方法によって大きな座屈荷重を実現する補剛形式より,災害時に防災拠点として健全に使用することのできる大空間構造物の実現が可能となる。

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公開日: 2024-01-30  

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