2050年までにカーボンニュートラルを実現するという政府の目標設定が明確になったことで、建築分野においてもゼロエネルギー建築の開発と普及が急速に進み始めている。そこで注目されているのが、放射空調システムである。放射空調のオフィス内は,長時間在室者向けの冷房設定となる場合が多いため,外出行動後などに速やかなクールダウンを図ることが可能なクールスポットの環境条件設定が研究課題となっている。ドライミストは従来、屋外で涼しさを得るモニュメント的な仕掛けとして多用されてきたが、本研究の成果によって、放射空調オフィスのクールスポットにおいて、本格的に活用される判断材料が整ったものである。
|