本研究では、希土類オキシフッ化物に関する構造的特性とそれらのイオン伝導性を明らかにするため、試料中のアニオン比(O / F)を意図的に変化させたRO1-xF1+2x(R:希土類)を合成した。 R=Laの試料では、x≧0.1の組成において相転移が抑制できた。また、x=0.4において最大の導電率が得られた。相転移の抑制はLaサイトを2価カチオンで部分置換することでも達成でき、部分置換量の増大により導電率も向上した。一連のROFに関しては、希土類の種類により生成相が異なること、相転移が抑制できる組成が変化することが判明し、正方晶をとるROFにおいて比較的高い導電率が得られることが明らかとなった。
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