リサイクル短繊維の連続繊維化技術の確立を目的として基礎技術を構築した。連続繊維とは、炭素繊維とマトリックス樹脂繊維との混合紡績糸(リサイクル紡績糸)である。リサイクル紡績糸を繊維状中間材料とし、テキスタイル技術を用いてノンクリンプファブリックを作製した。同時に、リサイクル紡績糸を用いた成形技術の確立をおこなった。リサイクル紡績糸を用いた複合材料は理論値に比べてはるかに低い力学的特性を有すること、その原因は既存の加熱方法がリサイクル紡績糸に適していない事、界面特性がバージン材に比べて低いことに起因することを明らかにした。そこで、リサイクル紡績糸に適した加熱方法の開発および表面処理条件を構築した。
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