ろう付ではろう材を間隙へ侵入させる。健全なろう付部を得るために、ボイド形成メカニズムを調査した。その結果、ボイドは溶融ろう材がろう付部へ侵入するタイミングで発生する事が判った。しかし、接合した後、試験片の切断やX線CTスキャンによって内部の様子を観察し、考察を行う従来の方法では、実際のぬれの流れを観察していないため、詳細な解明が不可能であった。 そこで、溶融ろう材のぬれ挙動をその場観察法にて観察・解析し、溶融ろう材の挙動やぬれの様子を詳細に調査し、それらの結果を利用し、健全なろう付部を得るための指針を構築する事を研究目的とした。その場観察に適した新たな試験片を開発し、その場観察研究を行った。
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