研究課題
基盤研究(C)
テトラセン、ジフェニルヘキサトリエン、ルブレンにおいて、再沈法により微粒子を作成し、遅延蛍光の測定を行い励起子分裂の効率を評価した。微粒子サイズが数百ナノメートルのオーダーの場合では励起子分裂の様相は普通の結晶と大きく変化することはないことがわかった。ただし、再沈法により作成した微粒子においては欠陥によりSFまたTFの効率は低下している。
物理化学
微粒子サイズが数百ナノメートルオーダーの場合、励起状態ダイナミクスは普通の有機結晶での励起状態ダイナミクスと大きく変わらないことが分かった。このことから、普通の結晶の測定から得られた励起状態ダイナミクスは、微小サイズの材料にそのまま適用できることが明らかとなった。このことは、励起子分裂を利用したデバイス開発において重要な知見となったと考えている。