機能性ゲルを用い,様々な芳香族化合物をゲル内に取り込ませた.ゲル内の環境変化により,芳香族化合物の凝集状態または分散状態を変化させることができた.用いた機能性ゲルは温度により体積相転移を示すものである.このような系を用いて,芳香族化合物の微結晶,凝集体,エキシマー(ダイマー),モノマーの状態変化を顕微観測およびスペクトル測定,蛍光寿命測定を行った.ピレンではエキシマーから凝集体(微結晶)へ変化する過程を観測することができた.ゲル中で凝集状態を準安定に存在させることができた.この凝集体の状態がアクティブコンディションと推測された.
|