研究課題
基盤研究(C)
本研究では、「脱芳香族化」と「分子内アザ-マイケル反応」を基盤としたHasubananアルカロイド類の合成研究を行った。本合成では、酸化的フェノールカップリング反応によるC13位第四級炭素の立体選択的な構築、ならびに位置選択的な分子内アザ-マイケル反応によるD環部の多様化を実現することができた。これにより、(-)-Metaphanine、(+)-StephadiamineおよびCepharatine類の全合成を達成した。
天然物合成化学
本研究では、酸化的フェノールカップリング反応および位置選択的な分子内アザ-マイケル反応を基盤としたハスバナンアルカロイド類の網羅的全合成法の確立に成功した。ハスバナンアルカロイド類は、オピオイド受容体に対して結合能を有する類縁体が存在することから、本研究成果は、抗うつ剤の創薬シード化合物の創出に寄与するものである。