化石資源への依存度を減らすことは、持続可能な社会の構築に欠かすことができない。有機酸は、プラスチックの原料として広く使われていることから、有機酸を植物性原料から微生物を用いて生産する技術は非常に重要である。しかしながら、有機酸などの様に膜不透過性の化合物の生産には、生産物を細胞外に排出する輸送体が不可欠で、排出輸送体の機能の強化は重要な課題である。本研究では、有機酸排出トランスポーターの機能メカニズムの全容を明らかにするために重要な知見を得ることとができた。今後、これらの知見を活かして、有機酸排出機能の強化を行うことにより、有機酸生産の効率化に資する。
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