AMPKは同化作用を抑制し異化作用を活性化することで、細胞内のエネルギー恒常性を調節するキナーゼである。本研究では、CUL4 E3ユビキチンリガーゼ複合体の構成因子であるDDB1をAMPKの新規基質として同定し、AMPKはDDB1のセリン残基を直接リン酸化することを明らかにした。また、このリン酸化修飾により、DDB1とその結合因子であるDDB2との相互作用を抑制することが示された。また、AMPKによるDDB1のリン酸化はDDB1を核から細胞質へと局在を変化させることも明らかとなった。以上のことから、AMPKはDDB1のリン酸化を介してCUL4 E3ユビキチンリガーゼを制御することが示された。
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