AIの発展によって土壌の性質をマッピングする技術が急速に進歩している。しかし、マッピングに最適化した測定地点選択(サンプリング)の手法に関する情報は少なく、特に複雑な地形を持つ日本の山地における適用についてはほとんど知見がない。本研究では、様々な地理空間情報(傾斜・斜面の位置等)を考慮に入れて調査前に適切な測定地点を選択する手法を、初めて日本の山地で適用してその性能を評価した。その結果、従来法に対する明らかなアドバンテージが認められ、特に少ない地点数で土壌の性質を広域にマッピングする際に有用であることが示された。
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