イオン液体処理パルプを添加した紙の乾燥・湿潤紙力強度の強度を測定した結果、ブランク条件と比較して、増加する傾向を示した。これは、フィルム化したパルプによって繊維間水素結合が増加した結果と考えられる。 バージンイオン液体を用いた場合と比較して、回収・再利用したイオン液体を用いた場合の紙力強度が低下する傾向であった。イオン液体の加熱処理の影響が大きいと推測された。そこで、加熱処理を行わず室温処理を行った後、回収したイオン液体で処理したパルプを添加した紙の場合、乾燥および湿潤紙力強度の低減を抑制できた。また、ゼオライトや再結晶による加熱しない方法においても乾燥および湿潤紙力強度の低減が可能であった。
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