研究課題/領域番号 |
20K06233
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
|
研究機関 | 広島工業大学 |
研究代表者 |
三浦 智恵美 広島工業大学, 環境学部, 教授 (90518002)
|
研究分担者 |
三浦 猛 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (00261339)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | イカ内臓 / 消化ホルモン / 摂食 / 成長促進 / 機能性因子 / フィッシュソルブル |
研究成果の概要 |
魚類養殖を持続可能な生物生産技術とするためには、環境への負荷を最小限に抑えた飼料の開発が求められる。本研究では、未利用生物資源であるイカ内臓由来の新規成長促進因子に着目して、その単離同定を行い、得られたイカ由来成長促進因子の魚類に対する作用機構を明らかにした。更に、これら成長促進因子を含む機能性飼料原料の効率的な利用方法の促進のために、同物質を多く含むと考えられる飼料原料を網羅的に調べ、摂食性が高く、成長促進が期待できる他の飼料原料の探索を行った。
|
自由記述の分野 |
水族生殖生理学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界人口が増加する中、動物性タンパク質としての魚類養殖は、世界的に生産量が増加しているが、日本では、天然魚由来の魚粉が使用されているため、環境負荷の観点から問題となっている。この状況の克服には、魚粉代替タンパク源の開発等が急務である。加えて対象魚の摂食・消化および成長を促進する物質により飼料効率を改善する方策も有効である。イカの内臓は、養魚用飼料へ添加することにより摂食性の向上や成長の促進が期待できる。イカの内臓の機能性物質が特定され、その作用機構が解明されれば、それらを利用した効率的な養殖を行うことが可能となり、それを指標として、新しい「成長促進が期待できる飼料原料」の探索が可能となる。
|