ヒト化マウスを用いてヒト細胞誘導性アトピー性皮膚炎モデルを開発し、ヒト細胞の機能解析と前臨床モデルを確立することが本研究の目的である。まず我々は、hIL-3/GM-CSF/IL-5 ト リプルTgマウスを用いて、hIL-33の皮下投与によりアトピー性皮膚炎が惹起されるか検討したが、残念ながらこれらはT細胞浸潤や表皮の肥厚を示さなかった。次にTh2細胞が分化するhIL-4 Tgマウスを用い、オキサゾロン塗布による皮膚炎の誘導を試みた。その結果、Tgマウスの皮膚でT細胞の顕著な浸潤が認められた。以上の結果、hIL-4 Tgマウスがヒトアトピー性皮膚炎モデルとして有用であることが示唆された。
|