転写と共役したヌクレオチド除去修復(TC-NER)に関与するタンパク質の機能解析を行い、以下の成果が得られた。(1) C末端欠失CSAはUVSSAには結合せず、VHS領域欠失UVSSAはCSAには結合しなかった。これらの欠失変異体発現細胞は紫外線高感受性を示すことから、CSAとUVSSAの相互作用はTC-NERにおいて重要であることが示された。(2) CSBのクロマチンリモデリング活性あるいはユビキチン結合能を失活させるとCSAやUVSSAとの結合が低下することから、これらの活性が機能に重要であることがわかった。 これらの結果により、TC-NERの分子機構の一端が明らかになった。
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