研究課題
基盤研究(C)
ヒト免疫担当細胞のうち、一部のNK細胞は細胞外RNAによって活性化する。この免疫活性化により、NK細胞はがん転移を抑制する抗転移細胞となることが分かっている。細胞外RNAにより抗転移細胞が活性化する分子メカニズムの詳細については分かっていないため、本研究では精製タンパク質を用いた解析を行うこととした。
生物化学
哺乳動物細胞を用いた実験により、細胞外にRNAを示すとともに、RNAのレセプターとなっているタンパク質(ZC3H12D)を明らかにした。細胞外にはRNAを分解する酵素であるRNアーゼが存在していることから、細胞外にRNAが存在することと、そのRNAが独自の生理機能を持つことは一般的に想定されていなかった。本研究により、細胞外核酸に対する新しい概念を提示することができた。