本研究課題では、質量分析によりユビキチン非依存性プロテアソーム基質(Ubiquitin Independent Substrate : UIS)を複数同定した。その中で、UIS1について、生化学的な解析を進め、試験管再構築系でユビキチン非依存的にプロテアソームにより分解されること、26Sプロテアソームよりも20Sプロテアソームに効率的に分解されることを見出した。 また、本課題で改良を進めたプロテオーム解析系を応用し、標的タンパク質分解誘導剤PROTAC(proteolysis-targeting chimera)などの分子機構解析や新型コロナウイルス研究などに大きく貢献した。
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