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2022 年度 研究成果報告書

細胞間接着の形成と維持におけるI-BARタンパク質を介した細胞膜の制御機能の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06625
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44010:細胞生物学関連
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

西村 珠子  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (40415261)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードI-BARタンパク質 / 細胞間接着
研究成果の概要

上皮細胞間の細胞間接着形成における細胞膜の役割については、不明な点が多い。我々は、突出膜の形成を制御するI-BARタンパク質の、細胞間接着形成における役割を調べた。その結果、I-BARタンパク質は、上皮細胞の突出膜構造に加え、細胞間接着に分布した。I-BARタンパク質をノックアウトすると、密着結合における直線性の低下と、アクチン繊維の減少が認められた。さらに、I-BARタンパク質のノックアウトにより、上皮バリア機能の低下が認められた。従って、I-BARタンパク質は、細胞間接着の形成および維持に重要な役割を有する可能性が示唆された。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、これまで不明であった細胞間接着の形成における細胞膜の形態制御の重要性が明らかとなった。細胞間接着は、生物の形態形成時に重要であり、I-BARタンパク質のノックアウトマウスは胎生致死を示すとの報告があることから、形態形成における細胞間接着の制御にI-BARタンパク質が関与する可能性が示唆された。また、細胞間接着の形成不全は、がんの浸潤・転移と関連していることから、I-BARタンパク質の機能不全ががんの悪性化に関与する可能性が示唆された。

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公開日: 2024-01-30  

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