• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

傷口の組織治癒を制御するWOX転写因子とペプチドホルモンの機能解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K06712
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44030:植物分子および生理科学関連
研究機関奈良先端科学技術大学院大学 (2022)
新潟大学 (2020-2021)

研究代表者

池内 桃子  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特任准教授 (00633570)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード組織修復 / カルス / ホメオボックス
研究成果の概要

植物は高い再生能力を持ち傷口の組織を修復することができる。私はこれまでにWOX13が切断刺激によって発現誘導され、傷口におけるカルス形成と器官の再接着に必要であることを明らかにしてきた。さらに、転写制御因子であるWOX13がどのような標的遺伝子群を制御してカルス形成を司っているのかについて解明を進めてきた。その結果、WOX13は細胞壁を緩ませたり再編成させる活性を持つ酵素の遺伝子群などを制御していることが明らかになった。さらに、WOX13は局所的な切断刺激だけでなく、切断によって引き起こされる長距離シグナルオーキシンの蓄積量変化によっても発現が制御されているという新たな知見を得ることができた。

自由記述の分野

植物発生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物の組織修復能力を利用して、苗の接ぎ木が農業や園芸分野で幅広く用いられている。本研究によって組織修復および切断された機関の再接着において重要な制御因子を同定しその機能解析を進められたことにより、接ぎ木メカニズムの一端を明らかすることができた。将来的には、モデル植物を用いた本研究成果を農作物へ応用することによって、接ぎ木技術の開発につなげられることが期待できる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi