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2022 年度 研究成果報告書

脊索動物の精子運動調節機構の比較生理化学的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06715
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44040:形態および構造関連
研究機関東京大学

研究代表者

吉田 学  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (60301785)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード受精 / 精子 / 鞭毛運動
研究成果の概要

本研究では、脊索動物精子の運動を制御するCa2+シグナル系の解析を行った。
まず、ホヤの細胞膜型Ca2+-ATPase (PMCA)は、精巣特異的なスプライスバリアントが存在した 。精子誘引物質はPMCAの種特異的な細胞外配列を認識し、細胞内の精巣特異的配列が精子の活性化と走化性に関与していると思われる 。
また、RNAseq解析によりクサフグの遺伝子発現プロファイルの解析を行った。 結果、62個のCa2+シグナル系遺伝子が精子形成期後期に発現上昇することがわかった。これには多くのグルタミン酸受容体、電位依存性Ca2+チャネル、PMCA、Na+-K+/Ca2+交換体などが含まれていた。

自由記述の分野

生殖生物学・細胞生理化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

精子運動調節の分子機構は哺乳類を中心に解析がすすめられ、精子特異的Ca2+チャネルCatsperが唯一のCa2+チャネルとして働くことが知られている。しかしCatSperは脊椎動物でも無顎類、真骨魚類、両生類、鳥類で欠失している。本研究は真骨魚類をもちいた初めての精子運動調節におけるCa2+シグナル系の解析であり、精子運動調節の普遍性と進化の理解に大きく寄与すると自負する。また、将来的な男性不妊治療や繁殖技術の改良にむけたシーズとなることが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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