花粉形成過程でみられるオルガネラ授受・分解現象に着目した。電子顕微鏡を用いて詳細な広域・三次元画像を取得し、以下の成果を得た。 1)雄原/精細胞周囲へのリピッドボディの集積と新規のマイクロリポファジー現象を見出した。2)スポロポレニン生合成欠損変異体の解析により、タペータムからスポロポレニンが放出されるプロセスの詳細と、その機能を示した。3)タペータム内の脂質系オルガネラからポーレンコートが形成されるプロセスを捉えた。4)タペータムにおいて、小胞体膜と色素体包膜に密接な接触があることを見出した。
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