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2022 年度 研究成果報告書

タナゴ亜科魚類の種多様化を駆動する繁殖ニッチ分化の進化遺伝機構

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06784
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45030:多様性生物学および分類学関連
研究機関三重大学

研究代表者

北村 淳一  三重大学, 生物資源学研究科, リサーチフェロー (00432360)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード繁殖戦略 / 適応進化 / ニッチ分割 / 遺伝基盤 / タナゴ亜科魚類 / 淡水魚類
研究成果の概要

本研究では、淡水二枚貝類への繁殖寄生のため産卵管という新奇形質を獲得したタナゴ亜科魚類を対象として、繁殖ニッチ分化を駆動する雌繁殖形質に焦点を当て、この形質の多様化を引き起こす分子遺伝機構の一旦を描き出すことを目的とした。特に、産卵母貝分化と関連したタビラ種内変異をモデル系とした詳細な解析から、2つの繁殖形質において重要かつ新規的な成果を得た:(1)産卵管の伸長機構や産卵管長の適応的分化のトランスクリプトーム基盤、(2)最終成熟に伴いアクチン依存的に伸長した卵細胞の核膜崩壊後の縮幅の差異が卵形変異に関与している可能性がある。

自由記述の分野

進化生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

動物の繁殖寄生は巧妙な繁殖戦略の例として古くから自然史学的・生態学的関心を向けられてきた。宿主利用と関連して、祖先・近縁系統には認められない新奇的な形質獲得した系統は、このような鍵革新の後、新奇形質自体や様々な繁殖形質を適応進化させることにより繁殖ニッチを分化させ、種多様化してきたと想定される。それでは,このような繁殖ニッチ分化の背後にある形質群の適応的多様化はいったいどのような至近メカニズムによって達成されたのだろうか?本研究はこのような問いに関して、新たな知見を提供することに成功した。

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公開日: 2024-01-30  

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