研究課題/領域番号 |
20K06845
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45060:応用人類学関連
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研究機関 | 金沢学院大学 |
研究代表者 |
藤原 勝夫 金沢学院大学, スポーツ科学部, 教授 (60190089)
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研究分担者 |
矢口 智恵 日本医療大学, 保健医療学部, 教授 (00612300)
外山 寛 金沢学院大学, 人間健康学部, 教授 (10172206)
国田 賢治 札幌国際大学, スポーツ人間学部, 教授 (20316003)
清田 直恵 金沢学院大学, 人間健康学部, 准教授 (90559189)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 姿勢制御 / 前傾反復運動 / 後傾反復運動 / 注意 / 脳の活性化 / 事象関連電位 / 前頭葉血流量 / 眼球運動反応時間 |
研究成果の概要 |
本研究では、安静立位からの随意的な前傾ないし後傾姿勢運動の反復動作時の注意機能と脳の活性化に対する、姿勢運動の難度、運動方向の切り換えおよび難度の高い姿勢保持位置での足底圧情報の増加の影響を検討した。注意機能は事象関連脳電位によって、脳の活性化は前頭葉血流量および前頭葉が強く関与しない眼球運動反応時間によって評価した。後傾の方が前傾運動よりも、注意が姿勢保持の目標位置での感覚情報により多く向けられると考えられた。脳の活性化は、いずれの姿勢運動でも生じるものと考えられた。高齢者において、足底圧情報を増した場合には、後傾において、注意を向ける必要性が少なくなり、脳の活性化が弱まる傾向が認められた。
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自由記述の分野 |
運動生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、連続した前傾・後傾運動を繰り返すことによって、前頭葉の注意機能を働かせるだけでなく、前頭葉以外の眼球運動に関連する脳の活性化がなされることが示された。脳の活性化に、1,2分の前傾・後傾などの軽運動の有効性が示唆されたといえる。高齢者を含め、脳機能の改善の手法として示唆に富むものと考えられる。加えて、高齢者において、踵部の足底圧情報を増した場合には、後傾運動で注意を向ける必要性が少なくなった。前傾運動では、足指部の感覚情報を増した場合に、同様の効果が得られた。これらは、感覚情報の増加に伴う注意の減少を示唆している。高齢者の転倒防止のための靴下等の開発の可能性を示唆する。
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