• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

新生仔生体イメージングによる大脳皮質回路形成における自発的同期活動の役割の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K06876
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分46010:神経科学一般関連
研究機関熊本大学

研究代表者

水野 秀信  熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任准教授 (00567159)

研究分担者 玉川 直 (中川直)  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (20611065)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード2光子イメージング / カルシウムイメージング / 大脳皮質 / 樹状突起ダイナミクス / 同期活動 / NMDA型グルタミン酸受容体
研究成果の概要

新生仔期大脳皮質体性感覚野第4層ではパッチワーク状の自発的同期活動(パッチワーク活動)が認められる。本研究の目的はパッチワーク活動がどのように神経回路形成に関与するか解明することである。研究では第4層神経細胞の樹状突起形成に関わるNMDA型グルタミン酸受容体に焦点を当てた。
実験では第4層の疎らな細胞においてNMDA受容体をノックアウトし、生後6日齢マウスの生体カルシウムイメージングを行った。その結果、NMDA受容体ノックアウト細胞では同期レベルが低下することを見出した。すなわちNMDA受容体がパッチワーク活動の制御に作用することを示唆するものである。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトの大脳が司る認知や思考等の高次脳機能は社会的な生活を営む上で重要であり、その機能不全は認知症や発達障害といった脳疾患に代表されるように、日常生活に支障をきたす。これらの機能獲得には大脳皮質神経回路の形成が前提となるが、新生仔の発達期における神経回路形成の詳細な機構は多くが未解明である。
大脳皮質の体性感覚野ではパッチワーク状の自発的同期活動が観測され、回路形成に関わる事が示唆されており、本研究ではこのパッチワーク活動の制御にNMDA受容体が関わるという結果を導き出した。したがってNMDA受容体が神経回路形成に与える作用、ひいては分子機序の研究が今後さらに進むと考えられる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi