研究成果の概要 |
多くの脳領域は、上流の複数の脳領域から入力を受けとる。こうした脳領域には、各上流領域から直接にシナプス入力を受ける神経細胞がしばしば存在し、これらの細胞は受けとった情報の統合に重要であると考えられる。本研究は、「げっ歯類の脳において、2領域から単シナプス入力を受ける神経細胞を選択的に標識・操作・計測するウイルスベクター技術」を開発した。具体的には、順行性経シナプス感染を示すAAV1と、2種類の組換え酵素Cre, Flpにより駆動されるCon/Fon遺伝子発現カセットとを組み合わせることで、上記技術を実現した (Kitanishi et al., Commun Biol, 2022)。
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