ニューロンとアストロサイトの相互作用で呼吸のゆらぎが作られるという仮説を検証するために、シミュレーションとトランスジェニックマウスを用いた動物実験を行った。 シミュレーションでは、呼吸ゆらぎはアストロサイトからニューロンへの作用強度に応じて大きくなったが、呼吸ゆらぎとアストロサイト活動の経時的な相関は明らかではなかった。動物実験でも、呼吸ゆらぎの大きさと緩徐なアストロサイト活動の大きさは相関していたが、呼吸ゆらぎとアストロサイト活動の経時的な相関は認めなかった。 呼吸ゆらぎにアストロサイト活動が何らかの関与していることは示されたが、その関係は非常に非線形で、関係性を明示することは困難であった。
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