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2022 年度 実績報告書

ケテンイミン誘導体のヘテロ-マイケル付加反応を起点とする新規分子変換法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K06940
研究機関徳島大学

研究代表者

中尾 允泰  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 講師 (60550001)

研究分担者 佐野 茂樹  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (20226038)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードケテンイミン / アザ-マイケル付加反応 / ピロール / オキサ-マイケル付加反応 / 3-シロキシアクリル酸メチル
研究実績の概要

令和4年度は、ケテンイミン誘導体のアザ-マイケル付加反応を起点とする多置換ピロール合成について継続して検討した。その結果、分子内に2つのエステル基を有する3-イミノアクリル酸メチルとベンジルアミンのアザ-マイケル付加反応により得られたアザ-マイケル付加体に対して、ナトリウムヘキサメチルジシラジドを加えると分子内ラクタム化反応が進行しジヒドロピロール誘導体が良好な収率で得られた。ジヒドロピロール誘導体はシリル化反応により新規四置換ピロールへと効率的に変換された。さらに、一連のアザ-マイケル付加反応を起点とした四置換ピロール合成法について、ワンポットでの効率的合成が可能であることを見出した。また、保護アミノ基を有する3-イミノアクリル酸メチルとマロン酸ジエチルのマイケル付加反応をカリウムヘキサメチルジシラジド条件下に検討した結果、マイケル付加反応と分子内環化反応が一挙に進行し、各種官能基を有する新規五置換ピロールが得られることを明らかにした。次に、3-イミノアクリル酸メチルのチア-マイケル付加反応を起点とする四置換チオフェン合成法について、基質一般性を指向した2段階合成法を再検討した。その結果、モデル基質を用いた2段階合成において良好な収率で四置換チオフェンを与える条件を見出した。また、3-イミノアクリル酸メチルとシラノールのオキサ-マイケル付加反応による3-シロキシアクリル酸メチルの合成を検討した。その結果、リチウムヘキサメチルジシラジド条件下3-イミノアクリル酸メチルにかさ高いトリス(トリメチルシリル)シラノールを加えると、オキサ-マイケル付加反応が進行し3-シロキシアクリル酸メチルの二重結合の位置異性体である新規化合物が良好な収率で得られることを見出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 3-イミノアクリル酸メチルのアザ-マイケル付加反応を起点とする四置換ピロールの合成2022

    • 著者名/発表者名
      堀越 拳、中尾允泰、佐野茂樹
    • 学会等名
      第61回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会

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公開日: 2023-12-25  

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