研究成果の概要 |
本研究では、集積二重結合化学種の一種であるケテンイミン誘導体を鍵反応剤とし、各種ヘテロ原子求核剤を用いたヘテロ-マイケル付加反応を起点とする新規分子変換法の開発について検討した。その結果、求電子部位を有するチオールとのチア-マイケル付加反応ならびに第2級アミンとのアザ-マイケル付加反応により、新規2,3,4,5-四置換チオフェンならびに新規1,2,3,5-四置換ピロールの合成に成功した。また、ケテンイミン誘導体とリン求核剤のホスファ-マイケル付加反応により、新規多置換ビニルホスホン酸エステルが高い立体選択性で得られることを明らかにした。
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