(1)歪みの解消を駆動力とする分子間Cope型ヒドロアミノ化反応の開発と生体直交型反応への展開:競合グループの相次ぐ論文発表のため、このテーマを進展させることができなかった。 (2)ヘテロCopeヒドロアミノ化反応の開発とクリック反応への展開:ジポラロフィル存在下、イソシアネート類とオキシム反応によりCope型ヒドロアミノ化反応を起こさせ、ニトロンを系内で発生させ、これを直ちに付加環化反応に用いる分子間反応を開発した(約30例、最高収率94%)。さらに、計算化学を用いて、ニトロン形成時の遷移状態を求めることができた。さらに、イソシアナートとアルキルヒドロキシルアミンとの反応も同形式で進行する。
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