本研究では、LAIRファミリーが担うコラーゲン依存的な免疫抑制メカニズムの構造基盤について明らかにするため、NMRによる化学シフト摂動解析により、コラーゲン結合時に構造変化を起こす部位を特定した。また分子モデリングにより、LAIR1、LAIR2のコラーゲン結合モデルを構築し、LAIR分子が1個ないし2個結合できるコラーゲンモデルペプチドを複数設計した。合成されたペプチドは、ゲル濾過により予想通りの結合比を示すことを確認した。LAIR2/モデルペプチド複合体の共結晶化について検討した。また、MDシミュレーションによりLAIR2-コラーゲンモデルペプチド間の結合自由エネルギーを評価した。
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