研究課題
基盤研究(C)
表皮は、大部分を表皮細胞が占める皮膚の最外層組織であり、体内の水分調節機能やバリア機能を担う。表皮肥厚性の皮膚炎である乾癬は代表的な難治性疾患であり発症機序は不明な点が多い。本研究では、乾癬の病態形成に細胞内カルシウム依存性プロテアーゼであるカルパイン12(CAPN12)が関与することを見出した。さらに、CAPN12は表皮細胞において分化制御に機能し、CAPN12活性亢進が病態形成に繋がる可能性が示された。
細胞内タンパク質分解
乾癬は難治性の皮膚炎で、発症のメカニズムは十分に解明されていない。本研究では、乾癬の発症に、細胞内カルシウム依存性プロテアーゼであるカルパイン12(CAPN12)が関与することを見出し、マウスでCAPN12の働きを抑えると症状を抑制できることを示した。CAPN12がどのように乾癬発症に作用するのかを今後明確にすることで、CAPN12を標的とした新規治療法開発に繋がる可能性がある。