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2023 年度 研究成果報告書

エストロゲン受容体機能のリン酸化による制御:肥満や神経変性疾患予防への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07053
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
研究機関明治薬科大学 (2022-2023)
東北医科薬科大学 (2020-2021)

研究代表者

進藤 佐和子  明治薬科大学, 薬学部, 講師 (50795987)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードエストロゲン受容体α / リン酸化 / ミクログリア
研究成果の概要

本研究では、エストロゲン受容体(ER)α機能のリン酸化による制御として神経変性発症との関連性を明らかにするため、ERαのセリン216をアラニンに置換した非リン酸化ERα発現マウス (Esr1S216A)を用いて、野生型(WT)マウスと比較した実験を遂行した。WTマウス脳ミクログリアに発現するERαはセリン216がリン酸化している。神経変性発症の評価として行動薬理実験を行い、Esr1S216Aマウスでは神経変性症状が若齢期から認められた。また、炎症誘発実験においてEsr1S216Aマウスでは、炎症型ミクログリアの活性が長時間持続することが示唆され、慢性炎症が神経変性症状につながると考えられた。

自由記述の分野

分子生物学、毒性学、衛生薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

エストロゲンは、ERαを介して脂質代謝制御や神経保護など多様な生理作用を示すことから、肥満や神経変性疾患にエストロゲン-ERα系が防御的に働くと考えられているが、詳細な機序は明確ではない。ERαのセリン216のリン酸化がエストロゲン依存的な活性を抑制せずに多くの遺伝子発現を制御する。本研究では、ミクログリアにおいてリン酸化ERα発現が高く、非リン酸化ERα発現ミクログリアでは活性の持続による慢性炎症状態になることを見出した。ミクログリアに発現するERαのセリン216の非リン酸化が脳神経細胞に影響を与え、特定疾患の原因になると証明できれば、将来的にその治療法の開発にも関われると考える。

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公開日: 2025-01-30  

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