研究課題
基盤研究(C)
本研究では、軟骨分化を誘導する化合物による変形性関節症の治療薬リード化合物提供を目指し、軟骨分化を評価する細胞評価系の検討と、微生物資源を対象とした軟骨分化を促進する低・中分子化合物の探索を行った。軟骨細胞として汎用されるATDC5細胞に加え、マウス肢芽由来細胞株MLB13MYC clone14細胞を導入し、評価系を構築した。構築した評価系を用い、微生物資源を対象にスクリーニングを行い、真菌由来化合物3種に軟骨分化促進活性を見出した。
天然物化学
軟骨分化を誘導するという新しいメカニズムによる変形性関節症の治療薬リード化合物の提供を目指し、微生物資源を対象にスクリーニングを行った結果、3種の活性化合物を単離・同定した。これらの化合物が軟骨分化を促進するという報告は過去になく、初めての知見であった。今後、これら化合物の詳細な作用機序の解析などから、新たな変形性関節症治療薬リード化合物としての展開が期待される。