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2022 年度 研究成果報告書

発育期における神経精神機能の発達異常に対する漢方治療の基礎的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07119
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
研究機関摂南大学

研究代表者

荒木 良太  摂南大学, 薬学部, 講師 (90710682)

研究分担者 矢部 武士  摂南大学, 薬学部, 教授 (40239835)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード発達障害 / 漢方薬 / 腸内細菌
研究成果の概要

臨床現場では発達障害に対して様々な漢方薬が使用されている。本研究では、漢方薬がどのように発達障害の症状を軽減するのかを明らかにするために、基礎的な研究を行った。
隔離飼育マウスを用いた検討から、加味温胆湯は多動などの症状を抑制することが示されたが、その作用は対症療法な側面が強い可能性が示された。
また、腸内細菌叢のかく乱により社会性が低下したマウスを用いた検討から、回腸の抗菌ペプチドのReg3ファミリーの発現減少が間接的に脳の発達に関与する可能性が示された。さらに、回腸の抗菌ペプチドのReg3ファミリーの発現を誘導する漢方薬として補中益気湯を見出した。

自由記述の分野

神経精神薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

臨床において、様々な漢方薬が重い副作用を伴わずに発達障害に対して有効性を示す症例が報告されており、漢方薬が発達障害治療の選択肢の1つになり得るものと考えられる。しかしながら、根拠に基づく医療が重視される現代医療では、科学的根拠に乏しい漢方薬が十分に活用されているとは言い難い。本研究成果をさらに発展させることにより、精神症状に対して対症療法的に使用できる漢方薬や、腸内細菌叢の乱れている発達障害に対して腸の異常から精神機能の異常を改善できる漢方薬を科学的に示せるものと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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