高分子量コンデンスドタンニンを含む天然素材として,ヘーゼルナッツ抽出物から,catechin又はepicatechinがprocyanidin Bタイプの結合様式で縮合する重量平均分子量約1万~11万(ポリスチレン標準品換算)の4画分を得ることができた.また,チョウトウコウ抽出物からは,procyanidin Bタイプで重量平均分子量約2万の1画分を得ることができた.このように,本研究では化学的特徴を示した重量平均分子量の異なる高分子量コンデンスドタンニン画分を分離することができた.本結果は,分子量の違いによる高分子量コンデンスドタンニンの生物活性や品質評価等の検討につながることが示唆される.
|