研究課題/領域番号 |
20K07122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
池田 剛 崇城大学, 薬学部, 教授 (80295138)
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研究分担者 |
中尾 龍馬 国立感染症研究所, 細菌第一部, 主任研究官 (10370959)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 歯周病 / 糖化 / Porphyromonas gingivalis / CMA / プレニル誘導体 / ポリフェノール / コラーゲン / AGEs |
研究成果の概要 |
本研究では、日常摂取可能な素材を用いて歯周病原菌Porphyromonas gingivalis(Pg)の増殖を抑制する天然化合物を探索し、ウィキョウからペトロセリン酸、カレーリーフからmahanimbine、抹茶からEpigallocatechin-3-O-gallateを活性化合物として発見した。また、口腔環境に豊富に存在するコラーゲンに特異的に蓄積する終末糖化産物CMA(Nε-(carboxymethyl) arginine)に着目し、CMAの生成を抑制する天然化合物を探索した。そして、ホップ由来のキサントフモールDとノブドウ由来の(-)-catechinを活性化合物として発見した。
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自由記述の分野 |
天然物化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病は口腔のみならず、糖尿病や動脈硬化症などの全身疾患の誘因となることが近年明らかとなり、社会的にも公衆衛生学的にも歯周病対策の重要性は高まっている。とりわけ、薬剤耐性菌の問題が深刻化している現在、抗菌薬に頼らない方法、たとえば抗菌活性を有する食品を応用した歯周病制御法の確立が求められている。本研究により、食品由来エキスと化合物の強力なPgの増殖抑制活性と作用機序の詳細を明らかすることができた。また、抗糖化(CMA生成抑制)化合物の活性に必須のコア構造を新たに示すこともできた。これらの知見より、歯周病と歯周病関連の全身疾患を予防・改善できる食品素材候補を見つける手立てが明らかとなった。
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