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2022 年度 研究成果報告書

複合的がん免疫療法の開発を志向したがん代謝阻害剤の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07124
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
研究機関公益財団法人微生物化学研究会

研究代表者

百瀬 功  公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所 沼津支所, 主席研究員 (10270547)

研究分担者 飯島 正富  公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所 沼津支所, 研究員 (10184342)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードがん代謝 / インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ / 乳酸デキヒドロゲナーゼ
研究成果の概要

免疫チェックポイント阻害剤は画期的ながん免疫療法と考えられているが、その奏効率の低さが問題となっている。そこで本研究では免疫チェックポイント阻害剤の治療効果を向上させるために、がん免疫に抑制的に作用するキヌレニンおよび乳酸を減少させる薬剤を探索した。ヒトがん細胞の産生するキヌレニンを減少させる物質としてセリン誘導体を見出した。本化合物は、血清により代謝された代謝物がインドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼを阻害することにより、キヌレニン産生を抑制した。また乳酸デヒドロゲナーゼに対する阻害剤を探索したところ、昆虫病原糸状菌カメムシタケの産生するシュウ酸が、LDH阻害活性を示すことを明らかにした。

自由記述の分野

ケミカルバイオロジー

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において見出されたセリン誘導体が、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)に対して阻害活性を示すことを発見した。IDOはトリプトファンを基質することから、トリプトファンをリード化合物として阻害剤が開発されてきたが、セリン誘導体にもIDO阻害があることは、阻害剤開発のケミカルスペースを押し広げることになり、学術的に高い意義がある。日本での死因第一位は「がん」であり、本研究はがん治療薬の開発に繋がる研究であることから高い社会的意義がある。

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公開日: 2024-01-30  

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